
家事は食器洗いのみのASD夫。
日曜日のある日、たまには洗濯物を干すようにお願いしたら渋々雑に干す始末。
ブチギレた私は、内側から鍵をかけ、旦那をベランダに締め出すと・・・。
普通の旦那だったら、謝ってくる??
渋々干す、シワ伸ばしもしない雑な干し方にだんだんイライラしてきたカサンドラ妻である私は、怒りが頂点に達して、ベランダの鍵を内側からかけ、洗濯物を干しているASD旦那をベランダに締め出しました。
季節は覚えてないですが、そこまで寒いわけでない3月ぐらいだったと記憶しています。
その当時、長男が生まれたばかりで私も忙しく、でも、家事、育児をほぼしないASD夫に対して私はストレスを感じており、ちょっと反省してもらうために、という軽い気持ちでベランダに締め出しました。
私の予想は・・・。
- まず、驚いて困惑する→声をかける、謝る、理由を聞く
- ドアを開けてほしいと頼む→話を聞かせてほしい。と懇願してくる
しかし、実際は、
動揺して、とっさに窓ガラスを手で割りました。
今思い返すと、こういう行動を取っていい相手は、
「相手の感情に関心を持ち、理解しようとする力」がある程度ある夫の場合の話なんだなと後で反省しました。


ASD夫の特性の一部が今回の行動に出ている
1.想定外の出来事にパニックを起こしやすい
ASDの人は、突発的な状況の変化や、想定外の出来事に非常に強いストレスを感じる傾向があるようです。
ASD夫の場合、締め出されたという「想定外の状況」に、どう対応していいかわからず、パニック状態になった可能性があります。


2.衝動性のコントロールが難しい
感情が高ぶったときに、自分の行動を抑えるのが難しいことがあるようです。
怒りや不安、恐怖と言った強い感情が湧いた時、咄嗟に行動で反応することがあり、今回、ASD夫の場合、「窓ガラスを割る」という行動に出たのかもしれません。
3.感情表現の不器用さ
通常の大人であれば、「話し合おう」「謝ろう」など言葉でのやり取りが中心になることが多いですが、ASD夫の場合、自分の気持をうまく言葉にするのが苦手です。その結果、衝動的に窓を割るという手段に出たのかなとカサンドラ妻は分析しています。
窓を割った夫の行動に、凍りつくカサンドラ妻
窓ガラスを割られた瞬間に私は、その意外な行動に凍りつきました。
ASD夫を心配する気持ちは毛頭なく、
- 誰がこの飛び散ったガラスを片付けるのか?
- 窓ガラスの修理の依頼は誰がして、いつ窓ガラスは普通に戻るのか?
- 子どもが近くにいなくてよかった
- 日曜日に救急で外科に行き、医療費がかさむ
ということでした。
カサンドラ症候群の私の心
ASD夫と暮らしていて、「感情が通じない」「思いやりが感じられない」と感じる場面がよくあります。言葉は通じているけど、心がかみ合ってないという感じでしょうか・・・。
この孤独感、配偶者に共感してもらえなくて悲しい、寂しいと思う点がカサンドラ妻の特徴なのかもしれません。
心の孤独や怒りを誰にもわかってもらえず、自分を責めたり、限界を迎えてしまう日々。
ベランダ締め出し事件は、そういう日々の積み重ねが爆発してしまったのかなと思います。
最後に、同じように悩んでいるあなたへ
この体験を誰にも言えず、長いあいだ一人で抱えてきました。
でも、今は「これを書いてよかった」と思っています。
同じように、ASDパートナーとの関係で悩んでいる方への共感、励ましの一助になれば光栄です。
私もまだ模索中ですが、少しずつ前に進んでいきたいと思っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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