ASD夫との家族旅行は、本来なら楽しい思い出になるはずなのに、私にとっては大きなストレスでした。
準備も、移動も、子どもの対応も、気づけば私ばかり。
「家族旅行なのに、どうして私だけこんなに疲れるんだろう」
そう感じて、もう一緒に旅行へ行きたくないと思ったこともあります。
それでも今回は、家族旅行そのものをやめるのではなく、夫とはできるだけ別行動にする形で乗り越えることにしました。
この記事では、ASD夫との家族旅行で私が実際に試した「別行動スタイル」と、少しでも疲れを減らすために工夫したことを書いています。
今回は、二度と行かないと決めていたけれど、子どもたちのために行くことになった家族旅行についてです。
ASD夫との家族旅行がつらかった理由
数年前、私は心の中で「もう二度と家族旅行なんて行かない」と決めていました。
理由は、旅行中の負担がほとんど私に偏っていたからです。
準備をするのも私。
子どもの荷物を確認するのも私。
現地で子どもたちの様子を見るのも私。
夫は一緒に来ているはずなのに、私から見ると「ただそこにいるだけ」に感じてしまいました。
前回の旅行では、怒りと虚しさでいっぱいになり、帰宅後もぐったりしてしまいました。
でも、子どもたちが大きくなるにつれて、学校でも家族旅行の話題が増えていきます。
「ホテルに泊まりたい」
「プールのあるところに行きたい」
そう言う子どもたちの気持ちを考えて、私はもう一度だけ家族旅行へ行くことにしました。
今回の旅行で決めたこと
今回の旅行で私が最初に決めたのは、「普通の家族旅行を目指さない」ということでした。
無理にみんなで同じ行動をしようとすると、私の負担が増えてしまう。
だから最初から、夫とはできるだけ距離を取る旅行にしようと考えました。
ホテル内で完結する場所を選ぶ
我が家には車がありません。
そのため、移動は電車が基本です。
今回は、電車で行ける距離で、ホテル内にプールがあり、ホテルだけで遊びが完結する場所を選びました。
あちこち移動しなくて済むだけで、私の負担はかなり減ります。
食事は素泊まりにして負担を減らす
夕食も朝食もつけず、素泊まりプランにしました。
理由は、夫と同じテーブルで無理に食事をしなくて済むようにするためです。
ホテル内の売店で子どもたちと買い出しをして、自分たちの部屋で食べる。
それだけで、気持ちがとても楽になりました。
部屋は男女で分ける
部屋も、男女で完全に分けました。
私は夫と同じ部屋で寝なくていい。
それだけで、旅行中の緊張感がかなり減りました。
隣同士の部屋ではありましたが、顔を合わせる時間を少なくできたことは、私にとって大きな安心材料でした。
ASD夫とは別行動にした旅行プラン
今回の旅行は、計画段階から「別行動でストレスを減らす」ことを大前提にしました。
行きの電車も、送迎バスも、男女で時間をずらして別々に行動。
現地でも、できるだけ夫と同じ空間にいなくて済むようにしました。
「家族旅行なのに別行動でいいの?」と思う人もいるかもしれません。
でも、私にとっては、ずっと一緒にいて疲れきるよりも、距離を取りながら子どもたちとの時間を守るほうが大切でした。
旅行中に起きたこと
子どもたちが望んだ卓球の時間
翌日、子どもたちが「みんなで卓球したい」と言い出しました。
正直、私は夫と卓球をする気持ちにはなれませんでした。
でも、子どもたちのお願いは断れません。
そこで、卓球台を2台借りて、物理的に距離を取ることにしました。
子どもたちは両方の卓球台を行き来して楽しそうにしていました。
私は夫の顔は見えても、必要以上に話さずに済んだので、何とかその時間を過ごすことができました。
男部屋が散らかっても気にしない
部屋を分けたことで、思わぬ変化もありました。
夫と息子が使っていた男部屋は、数時間でゴミだらけになっていました。
普段なら、私は「なんで片付けないの」とイライラして、結局自分で片付けていたと思います。
でも今回は、部屋が分かれていました。
私と娘たちの部屋が快適なら、それでいい。
そう割り切れたことで、余計な怒りを抱えずに済みました。
チェックアウト後も別行動にする
チェックアウト後も、我が家は男女で完全に別行動にしました。
夫と顔を合わせる時間を最小限にして帰宅できたことで、最後まで大きく崩れずに済みました。
子どもたちは「ホテル楽しかった」「また行きたい」と笑顔で話してくれました。
その言葉を聞いて、私は少しだけ「この形なら、何とか続けられるかもしれない」と思えました。
家族旅行は同じ行動をしなくてもいい
今回の旅行を通して感じたのは、家族だからといって、ずっと同じ空間にいなくてもいいということでした。
私にとって、夫とずっと一緒に行動する旅行は、楽しいものではありません。
でも、子どもたちとホテルで過ごす時間は大切にしたい。
だからこそ、「顔を合わせすぎない家族旅行」という形は、今の我が家には合っていたのだと思います。
同じように、ASDのパートナーとの旅行で疲れている人がいたら、無理に“普通の家族旅行”を目指さなくてもいいと伝えたいです。
ASD夫との家族旅行で疲れないために試したこと
- ホテル内で遊びが完結する場所を選ぶ
- 素泊まりにして、夫と無理に食事をしない
- 部屋を分けて、同じ空間で寝ない
- 移動やチェックアウト後も別行動にする
- 夫側の部屋が散らかっていても、自分の問題にしない
私にとって大事だったのは、夫を変えようとすることではなく、自分がこれ以上すり減らない形を作ることでした。
一人で抱え込まないために
旅行だけでなく、日常生活でも「もう限界かもしれない」と感じることが増えているなら、一人で抱え込まないことも大切だと思います。
私も、話しても伝わらない苦しさや、家の中で孤独になっていく感覚に何度も悩みました。
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また、ASD夫との生活がつらいときに相談先として考えた場所は、こちらの記事にまとめています。
まとめ
普通の家族旅行じゃなくてもいい。
同じ行動をしなくても、同じ部屋で過ごさなくても、子どもたちが安心して楽しめる形は作れるのかもしれません。
私にとって今回の旅行は、「家族らしさ」を守るために、自分の心を犠牲にしなくてもいいと気づくきっかけになりました。
家族旅行がしんどいと感じている方も、自分が少しでも楽でいられる形を探していいのだと思います。
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▶ 第17話:頼れない夫との家族旅行で気づいた「わたし、壊れかけてる」










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