第10話:夫は職場でどう見られているのか?ASD診断後、上司に電話した私

アミケ

ASD診断を受けたあと、次は夫の職場の上司に勇気を出して電話してみたお話です。

🧭導入:家庭での困りごとの先にあった疑問

ASDの診断を受けたことで、「家庭での困りごとには理由があった」と納得する一方で、私はある疑問を抱くようになりました。

夫は会社の中で、どう見られているのだろうか?

家では会話がかみ合わず、こだわりが強く、感情の共有も難しい。
けれど職場では、同じように見られているのか、それとも“普通に仕事をしている人”と思われているのか。
私はふと、「もしかして会社でも家庭と同じような様子なのでは?」と感じるようになりました。


📞経緯:電話をかける決心をした理由

夫はもういい年齢です。私の職場であれば、その年齢ならすでに管理職になっていてもおかしくない立場。
それなのに、夫には一向にそういった気配がなく、どこか現状維持のままでとどまっている印象がありました。

ASDという診断を受けた今、私は思ったのです。

「もしかして、会社でもうまくやれていないのでは?」

気になった私は、勇気を出して、夫の直属の課長に電話をかけました。
最初は不在でしたが、後ほど折り返しのお電話をいただき、30分ほど時間を取っていただけることになりました。


🗣通話内容:会社での夫の姿

まず、夫が在宅勤務で私が夫の職場に電話したことが絶対にバレない日を選びました。最初電話した時は不在でしたが、30分ほどしたら折り返しお電話をいただけました。

課長はとても丁寧に対応してくださり、私が家庭で心配していることを率直にお伝えすると、落ち着いたトーンでこう話してくれました。

  • 確かに、同僚や協力会社の社員さんとのコミュニケーションはあまり取れていない
  • 新しいことや変化を好まず、マイペースな働き方をする
  • トラブルを起こすわけではないが、「独特な人」として周囲から一線を引かれている印象もある

課長は決して悪く言うような口調ではなく、あくまで「特性」として説明してくれているのが印象的でした。


💭感情:納得と静かな気づき

お話を聞いて、私は心の中でこう思いました。

やっぱり、家庭だけじゃなかった。ASDの“典型例”は、会社でも現れていたんだ。

今までは「家庭でだけ私が苦しんでいるのかもしれない」と思っていました。
でも、夫の職場での姿も、家庭で私が感じている姿と、大きくは違わなかった。

何だか、不思議な安堵感がありました。
私の捉え方や感じ方が「間違っていたわけじゃなかった」と確認できたような気がしました。

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📝まとめ:聞いてよかったという気持ち

職場の上司に電話をするというのは、正直とても勇気がいることでした。
でも、結果的に話を聞けて、本当に良かったと思っています。

私たち家族にとっては“特性”として向き合っていることが、職場では“個性”や“扱いづらさ”として出ている。
それはASDという診断が出た今、私自身が受け止め方を変えるきっかけにもなりました。

ASDのパートナーを持ち、家庭内で苦しみを感じている方へ。
もし「職場ではどうなのか?」と気になっているなら、無理のない範囲で“外の視点”に触れてみるのもひとつの方法かもしれません。

少し勇気を出すことで、見える景色が変わるかもしれません。

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この記事を書いた人

こんにちは。
結婚10年以上経ってから、はじめて夫がASDということを知りました。
同じようなモヤモヤを持っている人に共感していただける体験を綴りたいと思っています。

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