第12話「昼寝中だからできない」と言われて泣いた息子──ASD夫とのすれ違いの中で思ったこと

※本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれています。商品やサービスの紹介には、筆者の実体験と主観が含まれています。

アミケ

最近あった、発達障害夫あるあるのネタです。
息子まで被害を受けていて息子が可愛そうになってきます。

ある月曜日の昼下がり。前の週の土曜日授業の振替休日で、小学5年生の長男は学校がお休みでした。

私は在宅勤務中、夫(ASD=アスペルガー、自閉症スペクトラム)も同じく在宅勤務中でしたが、12時半ごろには「昼休み」と称して寝室で昼寝中。
その時間、長男は自分で決めた目標を達成するため、一生懸命、学校の宿題とくもんのプリントに取り組んでいました。

目次

約束を守ったのに…「あとで」としか言わなかった父親

長男は、父親と事前に「宿題を全部終えたらスマホのロックを解除してもらう」と約束していました。
そしてその約束どおり、宿題をやり切った息子は、寝ている父にそっと声をかけたのです。

「宿題終わったから、スマホのロック解除して」

ところが返ってきたのは、

「今、昼寝中だからあとで」

「いつになったら?」と長男が聞いても、「あとで」としか返事がない

長男は泣きながら私のところへ来ました。
せっかく約束を守って頑張ったのに、なぜ「今」してもらえないのか。
しかも、「いつならしてくれるのか」さえ教えてくれない。
子どもの小さな期待と努力が、無視されたように感じたのでしょう。

母として、私はどう感じたか

息子の涙を見て、私が感じたのは虚しさ怒りでした。

私だったら、たとえ寝ていても、子どもが約束を守ったなら、すぐに起きてスマホを解除したと思います。
それが親の役目じゃないか、と思ったからです。

「なぜ解除するくらいのことをすぐにしないの?」
「なぜ子どもの頑張りを認めようとしないの?」

私は夫に、「何時になったらスマホ解除してくれるの?」と聞きましたが、夫は無言。会話が成立しませんでした。

ASDの特性なのか──夫の行動の理由

今回の出来事を通じて、あらためて「ASDの特性」が関係しているのではないかと感じました。
以下のような特性が影響しているように思います:

特性今回の様子との関連
状況の切り替えが苦手「昼寝モード」から「作業モード」への切り替えができない
マイルールの強さ自分で決めた「昼寝=休み時間」を優先し、子どもの都合は考慮できない
社会的な柔軟さの乏しさ子どもが泣いている・妻が説明しても、反応ができない
無視・沈黙による回避言語でのやりとりを避けるため、返事をせず無視する

その後の夫の行動と私の気づき

普段は14時すぎまで寝ている夫ですが、この日は私が「あとで夫の上司に昼休みの時間について確認する」と言った直後、13時に起きて長男のスマホを解除していました

こういう対応を見ると、ますます「子どもや家族を尊重する気持ちがあるのか?」という疑問が湧いてきます。
そして同時に、「やはりこの人は発達障害なのだ」と再認識せざるを得ませんでした。

本当は私がスマホ管理をしたいけれど…

本音を言えば、子どものスマホ管理は私がしたいです。
でもスマホの契約も、機種も(Android)、フィルター設定も、すべて夫が握っていて、私は何も触れません。

iPhoneに変えて、私が主導権を持つようにしたいのに、その提案すら気力が要るのが今の現実です。

同じように悩むお母さんへ

もし、この記事を読んで「うちもまさに同じ」と思った方がいたら、お伝えしたいです。

これが発達障害、ASD夫との生活の“リアル”です。

私だけがおかしいの? 私が悪いの? と悩んでいる方もいるかもしれません。
でも、そうではありません。あなたの家だけじゃない
発達障害の夫と暮らす妻にとって、こんなことは日常茶飯事です。

だからこそ、一人で抱え込まないでください。
誰かに話して、吐き出して、頼ってください。

私もまだ模索中ですが、こうして言葉にすることで、少しだけ心が軽くなります。

この経験が、誰かの気づきや安心につながれば嬉しいです。

発達障害のあるパートナーとの生活に、正解はありません。
毎日が綱渡りのようで、気づかないうちに心がすり減っていることもあります。

私も最初は、「誰かに相談するなんて」と思っていました。
でも、自分の気持ちを言葉にして受け止めてもらえるだけで、心がふっと軽くなることもあるのだと知りました。

顔出し不要で、安心して話せるオンラインカウンセリングもあります。

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この記事を書いた人

こんにちは。
結婚10年以上経ってから、はじめて夫がASDということを知りました。
同じようなモヤモヤを持っている人に共感していただける体験を綴りたいと思っています。

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